ケータイ小説 野いちご

Black Queen【2】

第5章
気持ち



栄留side


「あ?なんだって?」


今俺の目の前には、不機嫌そうに眉間に皺を寄せた一膳がいる。


「…だから、俺もうお前に闇龍の情報を流したくねぇ」


「はぁ?何言ってんだ?栄留」


「…もう闇龍の奴らを裏切りたくねぇんだよ」


一膳がふっと笑った。


そして俺の頬をぺちぺちと軽く叩きながら


「もう裏切りたくねぇんだよってお前今更何言っちゃってんの?」

可笑しそうに笑った。


確かに


今更裏切りたくねぇなんて言うのは遅いかもしれねぇけど…



でも



これ以上あいつらを裏切りたくねぇんだよ…


このままだと俺…


くそったれになっちまいそうなんだよ?




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