彼にふられて私は孤独だった。

仕事も不眠症が続いて辞めてしまった。

眠りたい。
安らぎたい。

でも、眠れない。

なにもすることが無い。

日課だった犬の散歩を私は欠かさなかった。


ある日自転車で隣町まで繰り出し
好きな夕日を見ようと1時間半の道のりをこぎだした。

夕日が沈むのは早く、海岸線に出る頃もう辺りは真っ暗だった。