・椎side・
「雅也さんが…」

「笑ってた…」

笑ってたな…

「女に…」

「抱きついてた…」

抱きついてたな…

「あの雅也さんが…」

だな。

「あの女って…」

「何者だ…?」

本当に何者だ?

「それにしても…」

「あの女…」

『スッゲー美少女だった…』

麗、杏ちゃん並の…
イヤ…夢ちゃん並の美少女だったな…

「だよな…」

「めっちゃ可愛かった…」

「雅也さんと、どんな関係だ…」

「気になるよな…」

気になるな…

「あの女…」

「ん?椎、知ってるの?」

「イヤ…
あの女の瞳がな…」

そう。
あの瞳が気になる。

「どうかしたの?」

あの瞳は
絶対に何かある。

「ちょっとな…
和、あの女調べてくれ」

俺は
和馬に言う。

「了解」

まあ
調べた所で
何にも出ないだろうけどな…