「あーきー!学校、行くぞー!!」

この声を聞くと、あたしはいつも安心する。


声の主は長澤優斗。

あたしの唯一の男友達。

小学校の時から仲がよくて、あたしたちのことを初めてみる人達は口を揃えてこういった。

「2人は、付き合ってるの?」

そう言われるたびに、2人で

「違うよ。ただの友達だよ」

って笑いながら説明していた。

でも、いつからだろうか。

あたしの中で、優斗に対する気持ちが変わった。

好きになっちゃったんだ。

っと、こんなこと思い出してる暇あたしにはないんだった。

きっと外では優斗が玄関を見つめながらまっているだろう。

早くいかないとね!