私がそう言うと男はあっ!、っと言い、慌てだした。


「あっ…あっ!すっ、すいません!」


そう言って男は私から離れた。


ちらりと、見えた男の顔はまだ赤いままだった。


「いえ、別に謝るほどじゃ…あの、本当に大丈夫ですか?熱とかあるんじゃ…」


「本当に大丈夫です!」


「本当、ですか?」


「本当です!」


何度聞いても大丈夫の一点張りなので、私は聞くのをやめた。


「では、中に入りますよ?」


男の問に、私は頷いた。


「スゥ……
ひっじかっっったさぁ――――――――――――――ん!」


うわっ…


五月蝿っ!!


「てめ……!総司ぃ――!!うるせぇぇぇえ!何時も叫ぶなって言ってんだろうがぁ――――――!!」


此方もうるさっ!


てか、お前の方が五月蝿いわ。