俺の名前は志貴 澪(しきの れい)
男子校に通う高校二年生だ、一応研究者でもある。
父親が残した“ある物”の研究を続けている。

俺は弟と二人暮し、母親は事故で亡くなった。
弟の名前は志貴 蓮(しきの れん)
近くの中学の通う三年生で、運動が好き
俺と同じように父親を憎んでいる

「ふぁ〜ねみ・・・」

「おはよー」

「はよ・・・」

「また深夜まであの研究してたのかよ」

「そうだよ・・・あの変人がこんなもん置いて消えちまうんだからな」

「そうだよな・・・」

二人してチラッと俺の右腕にある時計を見る。
この時計は父親が残したもの・・・

「はぁ・・・そろそろ学校行くぞ」

「あぁ・・・ってまだその姿で学校行ってんのかよ」

「悪いか?」

「悪いとは言わねーけどさ」

おれはの学校に行く姿は、ダサい・・・
ボサボサの頭に黒ぶち眼鏡、ぶかぶかの服・・・背が低いから余計ダサい・・・

「なぁ〜自転車乗せてくれよ」

「ヤダ」

「ケチ・・・」

「何か言った?」

「いえ・・・別に・・・」

途中まで蓮と会話しながら歩いた。
そして、別れて学校への道を歩く・・・