俺はさっき大声をあげた事をは反省する。
でも・・・陵は怒らない・・・絶対
陵は優しすぎるんだ、俺なんかほかっておけば良いのに・・・

少しして保健の先生が来た、後ろに陵の姿もある。
俺は先生に言われるがまま熱を測った。
陵はさっきから黙っている。
少しして熱が測れた。

「熱は38.3度、高いわね・・・三谷君、家まで送っててあげて」

「あ、はい」

「だ、大丈夫です・・・一人で帰れますから・・・」

「駄目よ、途中で倒れたりしたら大変だし、二人の担任の先生に言ってくるわね」

「あ、あの」

先生はさっさと保健室を出て行ってしまった。
俺はため息をつきベッドかた出て立ち上がろうとする。
だが、立ち眩みがして上手く立てない・・・

「大丈夫か?」

「だ、大丈夫・・・」

陵には大丈夫と言ったが目眩が凄い・・・
気持ち悪くなってきた・・・
それを見て陵は俺の前に座る

「・・・ほれ、乗れ」

「えっ!?」

「立てないんだろ?」

「でも・・・」

「良いから乗れ」

俺は陵からの圧力に負けしぶしぶ陵の背中に乗る。
陵は軽々しく持ち上げる。
そして、自分の鞄と俺の鞄を持ち歩き出す。

「お、重くないか?」

「全然、軽い」

「そうか・・・」

「寝たかったら寝て良いからな」

「分かった・・・」

陵の背中は心地良い。
ゆらゆら揺られているとすぐ眠くなり寝てしまった。

なんで・・・こんなに気持ち良いんだ・・・
俺・・・何か変だ・・・