5、6時間目は先生の都合で自習・・・
俺は仕方なく予習をしようと教科書とノートを出すがやる気になれない。
俺が気になるには澪と陸の事

(澪と陸は幼馴染と同時に二人とも女になる・・・か)

「はぁ~・・・」

ため息をつくと何故か俊が来た。
目が凄くキラキラしている。

「何かあったか?」

「分かるか!海上陸と話しちゃってさ!」

「あっそ」

「それで?」

「ん?」

「お前はどうしたんだ?」

「いや、何も」

「あっそうか!モテるから疲れるんだな!」

「はぁ!?何分けわかんねー事言ってんだよ」

「言ってみただけだ」

そう言うと俊はグラウンドを見る。
俺もチラッと見てみる。
するとそこには見知った顔が

「あれ・・・」

「ん?おっ志貴澪じゃん」

「サッカーか」

「あいつ、運動出来るのか?」

「さぁ?」

ジーと見ていると澪にパスが行った。
だがそのボールは澪の顔面に直撃し凄く痛そうにうずくまっている。

「クッ・・・」

「スゲー・・・クリーンヒット」

「ヤベ・・・面白いな・・・」

「お前・・・笑いすぎだぜ」

そんな会話をしているとチャイムが鳴った。
だが、俺の笑いは治まらない。

「陵、後でさ・・・っていつまで笑ってるんだ?」

「わかんねー・・・」

「あっそ、それより図書室着いて来てくれないか?」

「あぁ、良いぜ」

帰る準備をして俊と一緒に図書室へ行く。
俺が歩くたびに男達がチラチラ見てくる・・・ウザイ
男に好かれるのは嫌だが・・・澪なら許す。
理由は・・・可愛いからだ

図書室に入ると結構人が居た。
皆真面目に本を読んでいる。

「んで、何の本を借りたいんだ?」

「ちょっとカメラの本を探しに」

「あっ松川君」

俊を呼ぶ声がする。
どこかで聞いた事のある声だと思ってチラッと見ると澪だった。