「苺ショートと、あとモンブラン下さい」

「はい、かしこまりました」


ここはとある大型ショッピングモールの中にあるケーキ屋さん。


「ありがとうございました。」


藤盛優奈(ふじもり ゆうな)。
20歳。

これが私の日常の風景。

…今日はいつもよりちょっと忙しかったかな?



「藤盛さん、お疲れ。
上がっていいよ」

「はい、店長。
お疲れ様でした。
お先します」


更衣室へいき制服を脱ぐ。
メイド服に似ている、茶色の品のある制服を私は気に入っていた。

ここのバイトを始めたのは、ケーキが好きなのもあったけど、制服が可愛いからという理由もあった。