オレの体が熱いのは、照りつける太陽の責かもしれない。


でも心が暖かいのは………紀香が傍にいるからだ。


「ねぇ連右……?」


右手をオレの左手と繋いでる紀香が、上目遣いでオレを見る。


カワイイので、やめて下さい――――あ、やっぱやめないで欲しい。


「何?紀香」


「留雨と…………さっき何話してたの………?」


紀香は遠慮がちに言った。


さっきって、相ケ瀬と田中と出くわして、別れ際に相ケ瀬とチロッと会話した時か。


気になんだな、紀香。


一応恋のライバルだったオレと相ケ瀬が話してんだ。