トントン…ッっと階段を上り、目の前の大きな扉を開ける。


「アレ?まだ来てないのかなぁ?」


首を色んな方向に動かして周りを見るけど、誰もいない。


「なーによぉ……強引二重人格ワガママ少年、私が「―――誰が強引二重人格ワガママ少年だって?」」


後ろから聞こえた声に、ビクッと反応した。


「なっ…いたの!?」


慌てて振り返ると――――


「ん~~?いたよ?ハピルン天然メルヘン少女さん?」


立ってるだけで絵になる美少年が1人……ニヤニヤ笑いながらおりました。


「なあ、誰が強引で二重人格でワガママなんだ?」