それはきっと。

きっと誰もが知っていて。


「星は掴めない」


だけれど、夢見ずにはいられないんだ。









「…よいしょっ」


家の横の樹をつたって屋根に登れば、瓦のツルツルした感触に一瞬怯んだ。


…うん。大丈夫大丈夫。


滑らないように気を付けていたら、へっぴり腰のダサイ歩き方になったけど。