ケータイ小説 野いちご

純恋〜スミレ〜【完】

第一章
PM8:54


PM8:54


「花なんて買ってどこ行くわけ?」


駅前の小さな花屋で花を買ったあたし。


店員に見送られて店の外に出ると、彼はあたしの手に握られている花を見つめて不思議そうに尋ねた。


「っていうかさ、ここでバイバイって話だったでしょ?」


『駅まで行くついでだし、一緒に行こう』ってここまでついてきた彼。


それなのに彼は何故か、花屋の前であたしが出てくるのを待っていた。


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