ケータイ小説 野いちご

純恋〜スミレ〜【完】

第一章
出会いと別れ



≪20時に駅前の公園のベンチで待ってる≫


カラオケを終えて何気なく携帯を取り出すと、一通のメールが届いていて。


達也からだ……。


待ち望んでいた達也からの連絡に心臓がドクンっと震える。



「純恋、もう帰る~?それともゲーセンでプリ撮る?」


「う~ん、どうしよっか……」


もう19時50分。


達也が指定した時間まであと10分しかない。


相手を待たせるのは平気だけど、待つのは大っ嫌いな達也。


少しでも遅刻すれば、怒って帰ってしまうだろう。


このチャンスを逃せば、きっと二度目はない。



「プリ撮るならあたし化粧直したいんだけど。って、純恋聞いてんの~?」


「……――あっ、ごめん!!」


携帯のディスプレイに釘づけだったあたしにナナは不満げな声を漏らす。




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