「お帰りなさいっ!若頭!!」

家に帰ると、玄関に立っていた二人の下っ端が俺に頭を下げる。

「おう。親父はどこだ。」

90度に下げた頭をゆっくり上げながら、

「組長なら野暮用で。」

「そうか。シマとササツカを客間に呼んどけ。」

「「はいっ」」

「それと。後でヤミが来るからこいつも客間に案内しろ。」

「わかりやした。」

そう二人に告げた俺は足早に自分の部屋に行った。

くっそ。なんでこういう時に親父がいねぇんだよ。

俺は、矢島組の一人息子だったりする。

「んじゃ、始めるか」

部屋に着いた俺はデスクの上にあるパソコンを立ち上げた。

それから十分後、シマ、ササツカ、ヤミが来た。