「千里さん!!」


日曜日、私は駅前で葵くんを待っていた。


「ごめん。待ったでしょ。」

「ううん、全然!!」


少女漫画のカップルみたいな会話に、密かにときめいちゃってる私。


「そう?よかった…。」


少しホッとした表情の葵くん。


「ふふっ。じゃぁ、行こっか。」

「そうですね。」