ケータイ小説 野いちご

天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ

丹下 雛菊は天神学園の本質がよくわかっていない

「えーっと…お小遣い持った、着替え持った、歯ブラシセット持った、あ、龍太郎、バナナはオヤツに入るんですかっ?」

「知らねぇよっ」

姉、丹下 雛菊(たんげ ひなぎく)のすっ呆けた発言に、丹下 龍太郎(たんげ りゅうたろう)は頬杖をついたまま溜息をつく。

天神学園学生寮の龍太郎の部屋。

何故か雛菊は、龍太郎の部屋で大きな鞄に荷物を詰め込んでいる。

「自分の部屋でやれよ」

「えー何でぇ、龍太郎も一緒に行こうよ、修学旅行」

「俺は1年だっつーの」

「冷たいなぁ」

頬を膨らませて、雛菊は言った。


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