「――すい――あ―翠愛!」 眠りを妨げる声に少し不機嫌になり ながらも瞼を開けるとそこには桐夜の姿。 ―…何で桐夜? ボーッとした頭で考えると徐々に頭が さえてきて昨日の記憶が甦る。 「―…おはよう桐夜。」 思いっきり寝起きの声だからか桐夜が クスりと笑うと、おはよう。と返事を してきてそれに少し安心した。 いつも通りの桐夜だ。