説明された日から何もなくただ一週間過ぎた。


黙々とお母さんの言うことを守れるように勉強してた。


「....さま。お嬢様!遅刻なさいます!起きてください!」


今声がしたような.......。


「今声がしたような.....。じゃ、ございません!朝でございますよ!!」


「おはよう....って桜井??」


「私はお嬢様の執事でございますから。お起こしするのも日課の一つでございます。
朝食がすでに出来ております。食堂へ移動くださいませ。」


執事って...大変だね。


いつもは自分で起きてるから今日初めて起こされた。


さて、移動するか。



私が移動すると、すでにお母さんが朝食を食べていた。


「おはようユリ。あなたが寝坊するなんて珍しいじゃない。」


「そう?珍しい?」


「初めて引越しした先がこんな屋敷だったからかな?ゆっくりしてと言いたいところだけど、今日テストでしょ?」


「あぁ。忘れてた!」


説明が頭にぐるぐる回っていてまともに勉強できやしない。


「いつもと同じように満点取れそうよね?」


「一応最初は簡単だしね。」


「でも、高校のテストはあなどっちゃだめよ。今回は慎重にね。転校するんだから。」


「はぁ~い。」


なんか腑に落ちなくて生ぬるい返事になってしまった。


その後は何も会話なく黙々と食べ、制服に着替え....。


完全に支度が終わったと同時に。


-------ピーンポーン