総司へ



 いつのまにか、純粋にあなたを思っています。



 桜の散る姿を見るたびに、あなたの後ろ姿を思い出す。



 たまらなく、泣きたいのに泣けない。



 花が散らないように、無理矢理にのり付けしてみても、花は永遠じゃない。


 枯れてしまう。


 その場にくくりつけてしまっても、やがては枯れる。




 ならば、潔く。散らせてあげた方がいいんでしょう。




 それは、見ているだけだと認めることになります。




 直接。手を貸すこともできない。




 本当に、ただ見ているだけ。





 それでも、目を離せない。