―――――――――― ――――――――― ―――――――― 『もはやこれまでか…』 刀を地面に突き刺し体重を刀に預ける。 これで終わりだと悟る。 刀を握る手の感覚も、地に着く足の感覚も無い。 『グギャギャギャーッ!!!』 目の前に迫るのはこの平安の世で最も恐れられる鬼。 『火鬼…お前だけは…残して逝けぬ。朽ちる時はお前も道連れにっ…!!!』 地面に突き刺さる刀を引っこ抜き歪む視界の中、刀を構える。