健太の家に行くの、何年ぶりだろ…

幼稚園の頃と違って、少し緊張してる。

下手くそな手作りクッキーを抱えて、チャイムを押すあたし。



「みぃちゃん、どうぞ」

ドアホンには返事せず、勢いよくドアを開ける健太。

妙な懐かしさと恥ずかしさに、あたしは控え目にうなずいた。