なんか、私最近変かも…。




舜くんのことを考えると、ドキドキしたり、不安になったり、胸がキュッと締め付けられたりする…。




「それはね、恋よ!」




この前の花火大会のコトも含め全てを報告したら、美織ちゃんにズバッとそう言われた。




「好きじゃなかったら、篠崎さんとのクリスマスの為にこんなに頑張らないでしょ」




うっ…。




確かになーんにも勉強しなかった私が、こうしてクリスマスの為に睡眠を削って頑張ってる…。




やっぱり恋、なのかなぁ…。




……ってことは、私、あの舜くんが『好き』ってこと!?




「そう、ひなは篠崎さんが好きなの。」




キッパリと美織ちゃんに言い切られた私は、何も言えずにいちご大福をかじる。




…私が、舜くんを?




ありえない。絶対ない。




だって舜くん、大学生だよ!?




あ…こんなこと、確かこの前も思ったような…。




ひたすら大福を食べ続ける私に、美織ちゃんはフフンッと得意げな顔をしてみせた。




「やーっとひなにも春が来たか!」




…まだ決まったわけじゃないもん。




舜くんは私のこと、物覚えの悪いバカな生徒、くらいにしか思ってないはず。




それに私は高校3年といえども、まだ17歳だし…。




「そいえばさ、あたし、目指す大学決めたよ!」




はぁ、と俯いた私に、美織ちゃんが爆弾発言。




め、め、目指す大学!?




美織ちゃんは普通に、私たちが通う女子校の附属大学に行くのかと思ってた。




「どこ、どこっ!?」




慌ててそう聞くと、フフフフ…と怪しげな笑みを浮かべる美織ちゃん。