あたしは晴菜を見るのがこれで最後だなんて
思ってなかった…

この時は…

知るよしもなかった…


「晴菜…」

「ごめんね…」



昔のあたしに戻ってた


だけどやっぱり
修に会うと
薬の感覚が身体を走る


快感が頭をよぎる


その日も
あたしは修の部屋に
泊まってた


夜中の2時頃

……〜………♪

あたしの携帯が鳴る


「誰〜こんな時間に」

「もしもし…」


「あっ!璃子?晴菜が…晴菜が……死んだ」

電話は綾だった


「はぁ〜?冗談やめてよ〜!綾はまったく!はは」

あたしはいつもの
冗談だと思い言った


「嘘じゃないよ」


「…………」

綾の声がおもい…


「嘘だ…」

「…………」

あたしは走った
晴菜の病院に走った

裸足で…
ジャージで…


足は泥だらけ
指先からは血が出てる


「晴菜っ…」

「晴菜っ」

はぁはぁ…


息が切れてきた頃

晴菜の病院についた


「晴菜…」

晴菜は本当に死んでた


死んだ原因は…


リストカット…


実は晴菜は
2年の10月頃から
何度もリストカット
を繰り返してたらしい



全然みてなかった
あたしは…

晴菜の変化に
気付いてあげられなかったんだ…


「晴菜…晴菜ぁ…」


泣いてすがっても
いつもの元気な
晴菜の笑顔はない…


思いだそうとしても
今日の晴菜の
悲しい顔しか…

浮かんでこない…


「やだ…晴菜…死んじゃやだよっ………」


あたしは泣いた


本当に親友と呼べた

晴菜…


その晴菜が…


今日死んだ…



あたしは修の部屋に
もどった…


修は暗い顔…


「璃子…」

修が優しく強く
あたしを抱き締めた


「修ぅ………晴菜が…」

「晴菜が…死ん…じゃった…よぅ……」


だけど
悪魔はもっとあたしを
闇に放り込んでく…


まだまだ…