「ごめんね…」

やっと言えた言葉…

晴菜…会いたかったよ


晴菜はやっぱりあたしの大事な大事な

“ 親友 ”だった


離れてやっと気付いた

晴菜はあたしを
また家に誘った

晴菜の家は父子家庭

晴菜は父親と
二人暮らしだった

寂しい時も
あったのだろう…

あたし達はその夜

手を握って眠った


二人はずっと

友達だって…

親友だって…

信じてた…
信じてた…




中学2年の
8月9日…

この日からあたしの
日常が狂った

正確には…

狂い始めたんだ


修に呼び出され
あたしは修の家に
行った

修の族の仲間が
数人いた…

あたしは慣れた
手つきで煙草を
とりだし火をつけた

「はぁ〜」

煙を一気に吐く

「璃子〜今日止まっていけよ!」

「ど〜しよかなぁ」

「親と気まずいんだろ〜?」

「…う〜ん…じゃあ泊めてもらおかなあ」

「ま〜ぢぃ?!」

「エッチはしないよ」

「え〜させろよ」

アハハハ…

みんなが笑う

修の部屋にいた子が
みんな帰った

あたしと修
部屋に二人きり

「ね〜ビデオ見よ」

「あ〜俺んちの
ビデオは〜」

ガサガサあさる

出てきたのは
すべて

「…ッAVかよ」

「いや〜これしか
ねぇ〜なぁ〜ははは」


「い〜よ!見よ」

実はあたしは
AVとゆうものを
見たことがなかった

「えっ!まぢ?
お前と二人で見てたら襲うかもよ〜」

「…いいよ…」

「は?まぢでいってんの?」

あたしは修が
嫌いじゃなかった…

良く思ってた


ウィー…
ガガガ…


「うわぁ…すげ」

あたしは
興味津津にみてた

「まぢウケる〜」

「ねっ!すごいね
この技〜…」

なんだか修の様子が
変だ…

黙ってる

「修…?」

あたしは覗き込んだ

ガバッ

「ひゃっ…」

修があたしの
上に覆いかぶさる