「あー!!!梓!!大丈夫!?」


学校に着くと、玲が駆け寄ってきた


遼平とは校門の手前で別々に玄関に入った


「うん、昨日はごめんね?」


「ううん!!はい、これ!!」


「ありがとー」


制服を持って来てくれた玲


玲はもう制服に着替えてる


女子トイレに入って着替えを済ます


「ところで、梓!!!」


「あー?」


「昨日の彼氏、誰!?」


「...彼氏?」


誰の話、してんの?


「昨日酔った梓を介抱した人だよ!!!その人が梓の男って言ってた!!!」


「は...ぁ...?」


遼平が...!?


「何考えてんだよ、アイツ...」


今にも怪しげな笑みを浮かべそう...


「じゃなくて!!!梓、あのイケメンは誰!?」


「うーん...誰なんだろう?」


「はぁ!?梓の彼氏でしょ!?」


「彼氏...なのかな?」


第一、口止めするための付き合いなら...キス要らないじゃん


普通に居ればそれでいいのに


アイツは何考えてんの?


偽りのカレカノなのに


そう思うだけで胸が痛かった