〔拓斗〕
ここ最近、美優がおかしい。

ろくに、2人で寝てない。

あの夏から、急に・・・

そろそろ聞こうか。

「なぁ、美優どうしたんだ?最近」

「へっ?なっ何が?」

「思いっきり、動揺してるけど」

「とっとにかく、何にも無いから!!」

そう言うと、逃げるようにバスルームに入った。

何か、隠してる。




〔美優〕
拓斗に気付かれるところだった。

そう

あたしはアノ作戦を実行しているのだ。

って言っても、何をして言いかわからずただ拓斗を避けるだけ。

正直、拓斗に触れたいよ・・・

拓斗とキスしたいよ・・・

ギュッて抱きしめて欲しいよ・・・

力いっぱい抱きしめて欲しいよ・・・

拓斗・・・

すぐ近くに居るのに、変な意地張っちゃって素直になれなくて涙が出てきた。

「っ・・・ひっ・・・」