保健室には誰もいなかった。

入口に“出張中”のプレートがかけられている。


私は誰もいないことをいいことに、一番奥のベットに近づき、カーテンを閉めた。


そしてベットに入り、布団を頭までかぶって自分の体操服と枕で口元を押さえ、


「うあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁーー」


力いっぱい叫んだ。



誰もいなくてほんとに良かった。