俺は職権乱用して、毎朝のお茶くみ係は千紘にした。



千紘の淹れるお茶は誰よりも美味かった。
淹れ方は皆…同じだと思うが…
千紘が俺の為に淹れてくれるから美味いと思うだけ。


千紘は高校時代の俺の後輩であり、元カノ。


千紘との出会いは俺が高3の時。


1年生の女子生徒たちは俺を見かけると皆…キャーキャー騒いだ。



そりゃそうだ・・・
俺は学園の王子様だったから。



でも一人だけ…俺を見ても無反応な女の子が居た。
それが千紘だった。