「勇気を出せ、か……」
それからしばらく、ぼくは窓の前に立ったまま、どうするべきかを考えた。
といっても、結論など最初からすでに出ている。
結論に、どう自分がたどりつくのか、それだけだ。
(そうだよ……)
美里は出ていった。
亜紀のことは忘れられない。
そして、今日は大切な命日――。
ケータイ小説 野いちご
< 149/
200 >
「勇気を出せ、か……」
それからしばらく、ぼくは窓の前に立ったまま、どうするべきかを考えた。
といっても、結論など最初からすでに出ている。
結論に、どう自分がたどりつくのか、それだけだ。
(そうだよ……)
美里は出ていった。
亜紀のことは忘れられない。
そして、今日は大切な命日――。