。● 翌朝。 目を覚ますと、涼子はピンク色のパジャマ姿で窓辺に立っていた。 「どうしたの?」 彼女は窓越しにほほえみ、くもったガラスに指で 『おはよう』 と書く。 「おはよう」 ぼくは、一度大きく伸びをして起きあがった。 テーブルからノートをとり、彼女の隣に立ってそれをわたす。