……お腹……空いた…。

頭が、ボンヤリする。

身体のあちこちが、微かに痛くて……
だるい…。

……うーん…。起きなくちゃ…。


……そっと…目を開ける。

んん!?

半分眠っていた頭が一気に働く。

目を開いた私の目の前にあるのは悠斗の寝顔。

…唇が今にも触れそうなほどに近い。


わわ…っ…。

彼を起こさない様にそっと身体を捩り、起き上がろうとする。……が、
身体が動かない。

そっと見ると悠斗の両腕と両足が私に巻き付いている。

き…きゃ…、何で…。