靴の中までグチョグチョになってしまったが走るのには支障はない。

川さえ越えてしまえばコンビニは目と鼻の先だ。

すぐに到着し自動ドアを抜けて空調のよくきいた店内へ。

「っしゃっらせー」

いらっしゃいませが崩れ過ぎて、もはや何語かわからない挨拶を聞き流しながらまっすぐ惣菜パンコーナーへ。

あったヤキソバパン。

購買部でのバトルはなんだったのかと思える程アッサリゲット。

速やかにレジに持って行き購入。

「レジ袋はご利用になりますか?」

「はい、ください」

いつもは断るが今の僕には絶対必要不可欠だ。

なぜなら復路が待っているから。