「おいメロス、今日はヤキソバパンを買って来てくれよ」
そう佐藤君が声をかけてきたのは授業が終わって昼休みが始まってすぐの事だった。
このセリフだけ聞くとまるで僕が『ワルにパシらされる気の弱いヤツ』みたいだけどそんな事はない。
佐藤君はマジメというよりド普通のヤツだし僕も同じくだ。
以前はじゃんけんでどちらが行くか決めていたが、彼は異常にじゃんけんが強くてずっと僕の連敗だったので、もう面倒臭くなってじゃんけんはハブくようになったのだ。
嘘か本当かは知らないが彼は生まれてから今までまだ一度もじゃんけんに負けた事がないそうだ。
「オッケー了解。ヤキソバパンなー」
小銭を受け取りつつ購買部へ向かい歩き出しながら佐藤君と視線を交わす。
その視線に必ず買って戻ると強い決意を込めると彼も強くうなずいた。
そして僕は最初の試練である廊下へ踏み出したのだった。
そう佐藤君が声をかけてきたのは授業が終わって昼休みが始まってすぐの事だった。
このセリフだけ聞くとまるで僕が『ワルにパシらされる気の弱いヤツ』みたいだけどそんな事はない。
佐藤君はマジメというよりド普通のヤツだし僕も同じくだ。
以前はじゃんけんでどちらが行くか決めていたが、彼は異常にじゃんけんが強くてずっと僕の連敗だったので、もう面倒臭くなってじゃんけんはハブくようになったのだ。
嘘か本当かは知らないが彼は生まれてから今までまだ一度もじゃんけんに負けた事がないそうだ。
「オッケー了解。ヤキソバパンなー」
小銭を受け取りつつ購買部へ向かい歩き出しながら佐藤君と視線を交わす。
その視線に必ず買って戻ると強い決意を込めると彼も強くうなずいた。
そして僕は最初の試練である廊下へ踏み出したのだった。