紫頼ちゃんとは離れちゃったけど、 隣には都川くんがいるから、 ちっとも落ち込むことはなかった。 それに、私の後ろの席は山下くんだし。 (さっきまで気付かなかったけど…) 「改めてよろしくな、由利さん。」 ぼーっとしてた私は、 突然話しかけられてびっくりした。 都川くんに手を差し出され、 慌ててその手を握った。 「よっ…よろしくお願いしますっ…」