教室に着くと、
すごい形相の紫頼ちゃんがいた。


な、なんだろう…。
すごいコワい、けど……


その視線は私にではなく、
私の隣の人へ注がれていた。

それはまぎれもなく、
都川くんで……。



「なーつーひー!!あんた、私の小路を泣かせるなんて、いい度胸してるねぇ?」


半笑いで私達に近づく紫頼ちゃん。
背中に炎背負ってるよっ!


「いやいや、誤解だから!」

「何が誤解よっ!この顔だけ男!」


紫頼ちゃん、ヒドイ…。


「いや、マジで!ってか、『顔だけ』ってヒドくね?!」