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上手くいった。

私は窓の外を眺めて思った。

実際本当にこの子たちが上手くやるのか不安だった。

でも大丈夫。

本番もきっとうまくいく。


「愛?どうかしたのか?」

ベッドの方から声がした。

「ごめんなさい。起こしちゃった?」

私はカーテンを閉めながら言った。

こっちにおいでと言わんばかりに彼は手を伸ばした。

その行為に私はいらだちを感じたが、それを必死に抑え込み、彼のいるベッドに戻った。

「急にいなくならないでくれ。私にはお前しかいないんだ」

そういうと彼は私を強く抱きしめた。

さっきまでの高揚した気持ちが冷めていくのを感じる。

あと少し。

あと少しで私は解放される。

この苦痛から。

彼がさらに強く私を抱きしめ、そのまま私の上に覆いかぶさった。

あと少し…

あと少し…

待っていて…



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