「優芽さん、昨日はちゃんとご飯食べたの?」 「...うん」 「ちゃんと野菜も取った?」 「...うん」 「デート、止める?」 「...うん」 そこまで答えてハッと我に返る。 「やだっ!!」 抱いていたクッションをばさっと投げてキッチンに向かう龍平さんに視線を向ける。 後ろを振り返った龍平さんが少し驚いた顔で 「クッションが可哀想だよ」 包丁を置いてリビングに入って来る。 「ハイ」 「あ、ありがとう」