宮野にキスされた唇を無意識になぞりながら、部屋に入った


お母さんがムダに取ったぬいぐるみ、景品、得体の知れないもの。


それらが私の部屋に、詰まっていた。



「すぐ近くじゃん。…ま、いっかな」


そういえば、私と宮野2人きりでデートをしたことはない。


…何かと邪魔されるか、誰かと遭遇するかだったから。



よし。

誘ってみるか。