どうやらきみは泣いてることを許してくれないらしい
まだぐちゃぐちゃの顔あげて
八つ当たりみたいにきみを睨んだら
青い青い空が見えた
前を向かなきゃいけないの?
あのねいつも明るくなんかいられない
脳天気に笑うきみに苛々
きみみたいに強くないんだ
強くなれないんだ
きみはそういうとことても無神経
きみに甘えてしまう自分が嫌になったって
どうしてわからないのかな
理不尽なこの苛立ちに
いっそ愛想を尽かしてくれたら
きみのこと嫌いになれるのに
ああそうだ知っていたよ
探していた場所がどこかなんて
ずっと昔から知ってたよ
太陽みたいな笑顔で根拠のない「大丈夫」を口にして
悩むことすら莫迦らしくなるくらい
涙が止まらない顔をあげたら
きみが笑ってる気がして
青い青い空を見上げたよ
もうどこにもいないのに
まだきみを探してる
ねえ、きみが怒るから
涙を拭って前を向いたよ
たからもう一度だけ、
ケータイ小説 野いちご
< 2/
15 >