思い返してみれば、蜂谷は初対面のときから俺を嫌っていた。

現世に転生して、蜂谷と初めて出会ったのは高校の入学式。

出会った瞬間に懐かしい記憶が呼び戻され、すぐにカヤの生まれ変わりだと分かった。


蜂谷の右の手のひらに同じアザを見つけたとき。

俺は興奮にも似た感情を抑えきれなくなってしまった。




“ねぇ蜂谷ちゃん”


“……ちゃん?”


“……蜂谷”


“……ハチヤ?”


“……蜂谷さん”


“なに?”