痛い痛い


これ以上我慢したら
爆発すんじゃねーかな・・・?



「ねぇねぇ、凪くーん」


髪を金髪に染めた
アホらしい女子たち(約5名)が、
いつものように凪に群がる


あいつは女子の人気もある
・・・あるっちゃある。

「寝癖ついてるぅーかわいいー」
「今日ひま?」
「うちらとゲーセンいかねー?」

「俺、武典がいるから無理!」


びくっ


心臓が跳ね返った


まぁ、
俺がいるのはいつものことだし・・・

「えーでもぉ」
「断ればいいじゃーん」
「そーだよ、うちらと遊ぼ?」

「ごめん、また今度」


二歩先にいる凪の声が
手に取るように聞こえる

俺に気をつかってか、
丁寧に断る凪がおかしかった


「ちょっとー、武典くぅーん」

一人が、たまらずに俺に話しかけた

「凪くんに説得してよぉ」

「凪は俺んだから」
「え?」

「凪は俺んだから」


・・・!?

何を言って・・・

「だから近づくな」




不意を突いて出た言葉だった