私の名前は中尊寺杏里。
父は幼い時に他界、母が女手一つで育ててくれた。
その母も中学の時に他界した。



それから、私はお爺様に育てられた。
お爺様も他界して…お爺様の遺言で私は19歳で会社の社長に就任。



何も分からない私は常務のお爺様の弟に当たる恒雄(ツネオ)叔父様に会社経営を
任せていた。


それがそもそも間違いだった。


間違いに気付くのには…そう時間は経たなかったけど…


私は社長ながら…社内では立場を失っていた。