「・・・」


結婚を考え直す為に嫌われるようなコト言ってるのに…
俺に頭を下げる杏里。



俺は悪い男だぞ!!



「…」


俺は短く溜息を吐き、グラスのワインを飲む。



「どうしても…私…洋貴さんの力を借りたいんです…」


俺も玉の輿は乗りたい…
それが長年、抱いた俺の野望だ。



でも…杏里お前は…俺の相手には純粋過ぎるんだ…



白無垢を纏っているような杏里。


「…私…飾りじゃなく…ホンモノの社長になりたいんです!その為には洋貴さんの力がどうしても必要で」