しばらくして、親戚が
霊安室に来た。

「菜月ちゃん!」

「菜月!」

「けっ…」

千秋と健也は目を逸らして、
ため息をついた。

「ふぅ…」

「あなた達は…?」

「兄弟同然の者ですが」

「え?」

「若林千秋です」

「大橋健也と申します。
僕たち、菜月とは同居しています」

「同居…?」

「だーから兄弟同然っつったんだよ」

千秋はポケットに手を突っ込んだ。