「あれ…言ったよね??もうそらに近づくなって」






佐々木くんは怖い顔して、どんどん春に近づいてくる。





あ、わたしが守らなきゃ!!




わたしはハッと我に返る。





「やめて!!佐々木くん!!」





佐々木くんは春に殴りかかろうとしていた手を止めた。





「…そら、どけて??」




わたしには妙に優しい言葉をかける佐々木くん。





「やだ!!わたし、佐々木くんから春を守るって決めたのっ」






「…おい春、てめぇ、まさかそらに言っただろ??」






佐々木くんは無理矢理わたしをどけると、春の胸ぐらを掴む。





「……っ……言ってない…」




春の目からはもう涙が出ていた。





「嘘つけ!!」





佐々木くんに罵声を浴びせられる春。





どうしよ、助けなきゃ!!