「海里、話しがあるんだけど。」

『何?父さん、母さん。』

「いきなりだが、海里には学校を転校してもらうことにしたんだ~。…な、母さん。」

「そうなのよ~。」

『…は?』

目の前に居る、両親はとてもニコニコして言ってきた


いや、意味わかんねぇから…


「海里に通ってもらう学校は、父さんが通っていた学校なんだ。その学校の理事長は、父さんの知り合いだから心配するな。」


『つか、何でいきなり?』


「そこの理事長が海里、お前に会いたがってるなんだ。」




会いたいって…


それだけで転校って、普通に考えておかしくないか…?


別に転校する必要なくねぇ?



「海里、父さん達は海里にその学校を卒業してほしいんだ。」


父さんはいきなり真剣な顔をして言った

『うっ…わかったよ。はぁ…すればいんだろ?』


父さんの真剣で鋭い瞳は苦手だ

父さんも昔は、暴走族の総長をしていたらしい

だから余計に威圧感がハンパない


まぁ、その父親に鍛えられたおかげで、運動神経は結構いいんだけどな~笑



「まぁ、理事長はお前もよく知ってる奴だ。なんかあったら、そいつに言えばいい。」


そう言って、さっきまでの真剣な顔を崩して優しく微笑んでいた


『あぁ…わかった。』


「寂しくなったら、ちゃんと電話してね。」

母さんを見ると、父さんと同じように微笑んでいた


俺の父さんは、息子から見てもかなり格好いいと思う

母さんも、昔と変わらず綺麗だと思う


それに比べて俺は、どちらにも似ていない


普通並の顔だし、別に超不細工って訳でもしイケメンって訳でもないと思う




『んで?何処の高校?』


「龍ヶ崎高等学校だ。」

…は?
龍ヶ崎高校って、No.2の金鷹居るとこじゃん

めんどくなりそうだな