「理央奈、今日は紹介したい奴がいるんだ」


花火大会から数日、亮は祥平の家で理央奈に突然言った。


「…?だぁれ?」


「忍(シノブ)、入ってこい」


ドアを開けて入ってきたのは、1人の男の子……。


「高野忍、俺の弟だ」


「えっ…、りょうにぃの弟?」


理央奈がまじまじと忍を見つめる。


と、忍はニコッと笑って理央奈に言った。


「忍だよ、理央奈ちゃんより2つ上の6歳。今年から小学校に入ったんだ。よろしくね」