リーダーは落ち着いた態度でアイリスに迫る。


「言ってもイイのよぉ。私は怒ったりはしないから、言いたい事が有れば言いなさーい」


「あのね…」


 アイリスは意見を言う事を躊躇っていた。


 神尾由紀子に絡まれてしまえば面倒になってしまう。


 こう言った事態を避けるつもりなのだ。


 だけど状況は、より面倒な事に進展しちゃって。


 バーン!


 リーダーはいきなり、テーブルを叩いた。


 殺気立った雰囲気に、私もシーも神経ピリピリのハラハラ状態になる。


「黙っていちゃあ分からないでしょーぉッ!?」


 激しい口調のリーダー。


 ココまで来れば、アイリスは黙ってはおられないかも。


 不機嫌な顔してリーダーを見つめる。


「オトコに縁が無いからって方針変えちゃうなんて、情けないと思います」


「情けない?」


 リーダーの目つきが悪い。