アイリスと雅治が出会ってから1ヶ月…


 2人はアツアツぶり全開である。


 毎日欠かさず、メールのやり取りをしているみたいだし…


 電話なんか、時間も忘れて長々と会話を続けているんだって。


「お陰でねー、ケータイ料金が高くなっちゃってぇ」


 アイリスはぼやくぼかりである。


 デート代の方は、金持ち大学生の彼氏が面倒見てくれるから助かっているとの事。


 夜遅く…


 私は電話でアイリス自身から交際状況を聞いてみた。


「後藤って男、どう?」


 私の質問に、アイリスは弾んだ声で答えてくれる。


「彼氏ってサイコーだし文句ないよ。私をリードしてくれるし結構、気が利くのよね」


「あの男って、キザじゃーん?
 うるさそうだし、疲れない?」


「ぜーんぜん」


「平気なんだ?」


「逆に、うるさい方がイイよね」


「それ又、どうして?」